名も知らぬ
瓦礫の下の仏様
生まれて初めて
生きたいと思ふ

種も仕掛けも

泣きながら、
謝罪と理由とを求めるお前は
可哀相だけれど
どこまでも強欲

左様ならば仕方ない

聞き分けのいい
振りをして
あなた、どうして
思ってもいない嘘を吐くの

鏡へ






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